読書「影踏み」&「阪急電車」   

影踏み (祥伝社文庫)

横山 秀夫 / 祥伝社

スコア:



阪急電車

有川 浩 / 幻冬舎

スコア:





【影踏み】
久しぶりの横山秀夫先生の作品です。

主人公は、家人が寝ている間に泥棒をする「ノビ師」と呼ばれる真壁修一、通称ノビカベ。

複雑な過去を持ち、母親に無理心中させられた双子の弟、啓二が修一の中耳に住み着き、
二人は自由に会話を交わしながら、若い頃、啓二と取り合った久子という女性を絡めつつ
泥棒として様々な出来事に遭遇し、解決していく・・・というお話しです。

一話一話が短編になっているのでとても読みやすいし、泥棒家業の裏側もわかって
中々興味深く読みました。

ただ・・・。
修一がいわゆる昔ながらの「ハードボイルド」系の性格で
本当は愛しているハズの久子に対しても、優しい言葉の一つもかけずに
迷惑をかけっぱなし、放置しているところとか・・・どうなんすかねー。

元々は非常にアタマも良く、弁護士を目指していたらしいけど
その家族の事件がキッカケで泥棒さんになってしまった・・・っていう心境が
全くもって理解できず。

ただ、色々な事件に関わっていくうちに、啓二にも言われていたけど
少しづつ人としてもいい方向に変わりつつはあったみたいだけど。

それに最後の終わり方で、ようやくこの先、まっとうに生きていくのかなぁ・・・
という雰囲気もあったので、どうか久子さんを幸せにしてあげて下さいませ。

【阪急電車】
こちらは映画にもなった作品です。

同じ阪急電車に偶然乗り合わせた人々が、ちょっとしたキッカケからふと関わり合って
それぞれの人生が変わっていく。

しかし一つ一つの駅にまつわるそれぞれのエピソードが、絶妙に次に繋がっていく所が
本当にうまいですね~~~!!

一人一人、外から見たら全くわからないけど、心の中では色んな思いやストレス、
悲しみなどを抱えて生きている。だけど、ちょっと考え方や行動を変えてみようよ。

そんなメッセージが沢山詰まっていて、
読み終わった後、ちょっと元気に前向きになれる、とても良い作品でした。

映画版も是非見てみたいです。

by morumaru2 | 2013-04-06 16:20 | 読書

<< オーダーメイド 靴工房「ラ・フ... 三鷹駅 南口駅前とんかつ屋「福... >>